xp-harness の公開済みリリースを要約して、チーム周知用の短いテキスト (利用者向けの変化 + 更新手順) を作る。「リリースをアナウンスしたい」「この期間のリリースをまとめて周知したい」「土日の分まとめて」と言われたときに発火。投稿はせずドラフト生成に留める。
research-spike
調査・スパイクを「問いに答える」でなく「判断の危険を潰す」ために走り切る。何を決めるための調査かを計画として出して依頼者と合意し、裏付け一つで閉じず反証で開き、結論から読める形で報告するまでを担う。次の判断・見積もりが決められず調べる必要があるとき、使い捨ての実験で確かめたいときに使う。
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SKILL.md(原文)
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調査スパイク — 判断の危険を潰すまで走り切る
なぜこの skill があるか
調査は成果物が情報そのもので、次の判断や工程に渡って初めて価値になる。ふつうのストーリーと同じ型で扱うと、「問いに答えた」で完了にしてしまう。
そして「問いに答える」ために調べると、最初に思いついた枠を一つ裏付けたところで手が止まる。枠の外で判断が壊れていても気づけない。
この skill の核は「問いに答える」ではなく「判断の危険を潰す」。
調査そのものが小さな一巡になっている。計画を立てて合意するまでは依頼者と対話し、調べ出したら自走し、最後に報告する。
扱う調査、扱わない調べ物
扱うのは、それ自体が成果物になる調査。 ある問いを潰さないと次の判断・見積もりができない、というときの調べ物。
下調べは止めない。 どちらのモードで進めるかを決めるための情報集めや、手を動かす流れの中でその場で消費される確認は、この skill の対象ではない。そのまま進めてよい。
調査の計画を立てて合意する
ここは対話。要件を固めるときと同じ深さで、依頼者と認識を揃えてから調べ始める。対話の進め方そのものは dialogue-principles を呼ぶ。
計画に置くものは 3 種類あって、埋め方が違う。
- 土台 — 依頼者に聞いて埋める。埋まるまで確かめどころを建てない
- 確かめどころ — こちらが出し切って、依頼者に足してもらう
- 持ち越してよいもの — この調査の結果を誰が使うか。分からなければ持ち越す。ここで止めない
土台 — 幹から枝へ聞く
いきなり枝葉を聞くと、答えは返ってくるが的がずれる。この順で進む。
- 何を決めるための調査かを聞く(依頼文に書かれていれば、そこから読む)
- ゴールの像を返す — 「こういうことがわかればいいですか」と自分の理解を言葉にして、直してもらう。ここだけは聞く工程ではないので、依頼文がどれだけ詳しくても省けない
- 既に調べたこと、分かっていることを聞く
- 動かせない条件・やってはいけないことを当て切る — 併せて、ゴールに向けて他に足りないものも一つずつ聞く
ゴールの像は往復のたびに変わる。変わったら、像を返し直すところまで戻る。
なぜこの順か。 何を決めるためかが無いと的が定まらない。ゴールの像を返さないと、以降の問いが全部ずれた的に向く。既に調べたことを聞かないと、相手が知っていることを発見として差し出すことになる(調べる範囲もそのぶん減らせない)。制約はゴールが定まる前に開いて聞いても的が無く答えようがないが、遅れて出てくると組んだ枠ごと崩れるので、定まった直後に当てる。
問い方。 選択肢を作って選ばせない。選択肢を出した時点で枠はこちらのものになり、依頼者は実態が外にあっても「最も近いもの」を選ぶしかなくなる。一度に何問も出さず、一つ聞いて、返ってきたものを踏まえて次を聞く。往復は増えるが、外れた土台の上に建てた計画を建て直すより速い。
確かめどころ — 出し切って、ファイルに見せる
土台が埋まったら、ゴールの像を確かめどころに割り、確かめどころごとに 何が確かめられていればその判断をしてよいか まで降ろす。これが完了の基準になる。docs/working/<題名>/調査計画.md に書く。
確かめどころを自分一人の想像力で決めないため。頭の中で意図を揃えても依頼者には見えないので、足しようがない。出し切ってから「他にありますか」と聞ける形にする。
落ちるのはたいていここ。調べる側は自分が思いついた角度しか計画に入れられず、現場の実態は依頼者の側が持っている。出さないままだと、後から指摘されて初めて穴が空く。
書き方は「壊れる道」ではなく「何が確かめられていればよいか」で。判断が外れる形は壊れることだけではない。前提が違った、情報が古かった、規模が変わると成り立たない、も同じくらい起きる。破壊の語彙で書くと、そこが視界から落ちる。
自走に入ってよいのは、合意を受け取ってからだけ
合意はこちらが宣言するものではない。「合意できました」「計画を確定しました」と自分で言って進まない。判子を自分で押せる形になっていると、揃っていなくても通る。
走り出す直前に、前段をもう一度通す。ひとつでも当てはまるなら、まだ入らない。
- 計画そのものに同意する言葉を、依頼者から受け取っていない — 別の論点への回答・沈黙・話題の移動を、同意に読み替えない
- ゴールの像に、依頼者の直しが入っていない — 自分の中で像が固まったことを、合意と読み替えない
- 土台 — 何を決めるための調査か・既に調べたこと・動かせない条件 — に、依頼者の言葉で埋まっていないものが残っている
- 依頼者が食い違いを表明した項目が残っている — 自分の判断で「後で決める」に変換して通さない
- 計画をファイルに出して、依頼者に見せていない
調べる
合意を受け取ったらここからは自走。終わってから報告する。
- 反証で開く: 裏付けを一つ取って閉じない。判断が外れる条件の方を確かめにいく
- ミニマムから小さく速く回す: 作り込まない、捨てる前提。最初は条件をそぎ落とした状態で試す。散らかった現実の状態から始めると、何が効いたのか切り分けられない。利用者の現実の条件は、反証で当たりにいく対象の一つとして後から寄せる
- 事実と推測を分けて積む: 観測したことと、そこからの解釈を区別する。集計値や自己申告を鵜呑みにしない
- 実験の場を実資産から隔離する: 使い捨ての作業領域で試す。実データ・実環境を対象にする実験は、依頼者の確認を取ってから行う
最後の一つは、この skill が「判断が外れる条件を確かめにいけ」=壊れる方を実際に試す方向に促すため。試せば本当に壊れる。
ここで書くコードは資産にしない
調査のために書くコードは使い捨て。実装の規律(テストを先に書く、リファクタする、commit して積む)には載せない。調査が終わったら捨てる。
残すのは分かったことだけで、確かめるために書いたものは残さない。
調べ方は 2 つ
- 読む・探す: 一次情報で裏を取る。要約や又聞きで止めない
- 仮説を明示して試す: 何が起きると思っているかを先に書いてから動かす
単発の「動かして見てみる」も暗黙の仮説を持っている。明示しないと、その仮説を反証しにいけない。
調べたことを計画に反映する
記録用の別文書は作らない。調査計画のファイルに、分かったことを反映していく。
この文書は、あとから自分が読み返して文脈を取り戻すためのもの。この文書自体をそのまま人に渡すことはないので、見せるための整形はしなくてよい。
会話の順に追記していくと、報告の控えになって言葉がぶれる。計画に反映する形なら、確かめどころごとに区切られて上書きされる。
計画に書いた「これが確かめられていれば判断してよい」の横に分かったことが並ぶので、終わっているかどうかが自分で見て分かる。
どこで終わるか
終わりは 2 通り。どちらも報告に出す。
- 合意した意図を達成できる状態に到達した
- 達成できないと分かった — 判断そのものが成り立たない、前提が違った、など。前提を変えるところから議論が要るので、報告して依頼者に返す
完了の基準は計画で合意したもの。自分で基準を作り直して自分で完了にしない。
報告する
ここだけは書式を守る。
調べている間は実況してよい(何をしているか見えないと依頼者が困る)。ただし報告はそれと地続きにしない。はっきりした区切りを立てて、どこからが報告かを示す。 実況がそのまま流れ込むと、過程を読み返さないと要点に届かない報告になる。
ここから報告 ← 区切り
## 結論
問いへの答え / それが平易に何を意味するか / どこまで調べ切ったかの確信の度合い(残っているリスクを含む)
## 詳細
何をどう調べたか
## 証拠
生データで裏を取ったものだけ
## 次の一手(軽く)
提案は出す。判断は依頼者に残す
抽象度を上から下へ。結論を先に置き、読み手が途中で降りられるようにする。
報告のあと
書き起こすかどうかと、誰向けかを依頼者に確認する。誰が読むか分からないと引き継ぎ文書は書けない。
作ると決まったら、引き継ぎ文書を書く skill(handoff-docs)を呼ぶ。
レビュー
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同じリポジトリのスキル
概要と使いどころ
要件が固まった機能・変更について、アーキテクチャ・ER・シーケンス・論理設計までを対話で固める「基本設計フェーズ」のスキル。docs/working/<title>/要件定義.md が既にある状態で「設計を進めて」「basic-design」と言われたら必ず発火させる。要件定義が終わって設計フェーズに入りたい依頼、データモデルや API 設計や画面遷移の議論、コンポーネント分割や責務分離の相談、「どう作るか」の構造的な設計が必要な場面で使う。
新規・変更・削除・改善などの要望やレビュー指摘を受けたら、設計や実装に入る前にまず必ず発火させる「要件定義フェーズ」のスキル。依頼者のインテントを読み取り、Why / Done / スコープ / 影響範囲を引き出す。見える挙動が変わる依頼全般が対象で、やることが具体的でも md にまとめられていても発火させ、複数の要望が混ざる依頼ほど積極的に発火させる。発火しないのは、再現条件と期待動作が完全に明確なバグ修正、依存更新・タイポ修正などの定型作業、要件定義と基本設計の文書が両方揃った実装フェーズの続き(メモや TODO があるだけでは除外しない)だけ。
依頼者と議論・対話を進める場面で必ず発火させる skill。共創を目指して、認識を小さく揃えながら、同じ抽象度・レイヤーで話すための対話の進め方を扱う。要件・設計フェーズの対話、実装中の設計判断の議論、レビュー結果の共有、複数の論点・選択肢を依頼者に渡す場面、依頼者からの指摘・反論に応答する場面、「確認したい」「議論したい」「相談したい」と問いかけたいとき、いずれも発火対象。「会話」ではなく「対話」を成立させたい全場面で効く。質問がスルーされる・訂正が続く・話題を変えられる・「そうじゃなくて」と返されるなど、噛み合っていない兆候を観測したときは軌道修正のために再度発火させる。
内部由来の知見(ふりかえりの反映・実プロジェクトの検証記録など)を公開リポジトリに出す前に、組織固有の固有名詞(会社名・内部リポ名・顧客名・人物名・プロジェクト名・ID・パス等)の混入を独立点検して防ぐ。公開 git 履歴は遡れて消せないため、コミット / push の前に必ず通す。機密・認証情報の検査は扱わない。
E2E テストの spec を書く・編集する・レビューする際に必ず発火させる。新しいシナリオの追加、既存 E2E テストの修正・デバッグ、E2E テストの書き方の相談、slice-tdd skill から E2E spec が必要と判断された場面で使う。触る範囲に対応するプロジェクトの E2E の流儀 (spec の書き方・構造・命名) を探して従わせる入口。E2E を実行する手順は扱わない (別スキルの責務)。