生成AIで書いた記事・スライド・文書の「AI臭」を徹底除去するスキル。 「なんかAIっぽい」「無機質」「整いすぎ」と感じる文章を人間の体温が宿る文体へ変換する。 記事・スライドのリライト依頼、AI臭チェック、「もっと人間らしく書いて」という要求で積極的に使用する。
writing-guide
AI臭さを消す汎用執筆ガイド。技術ブログ・スライド・書籍・README・ドキュメントなど、 日本語の書き物すべてに適用する文章スタイルルール。
「記事を書いて」「リライトして」「文章をチェックして」「AIっぽくない?」「自然な日本語にして」 という依頼のときはもちろん、ユーザーが明示的に頼まなくても、 日本語の文章(記事・スライド・ドキュメント)を新規に書く・修正する場面では必ずこのスキルを適用する。
語彙の禁止リストだけでなく、文長リズム・段落構造・体言止め率など「リズム層」のAI臭も検出・修正する。
含まれるファイル(4)
- SKILL.md10.6 KB
- references/forbidden-patterns.md3.8 KB
- references/rhythm-rules.md4.4 KB
- scripts/ai_smell_lint.py10.2 KB
SKILL.md(原文)
インストールする前に、エージェントに与えられる指示の中身を確認できます。
汎用執筆ガイド — AI臭さを消す文章術
技術ブログ、スライド、書籍など、あらゆる書き物に共通する文章スタイルルール。 各プロジェクト固有ルール(CLAUDE.md 等)と併用する。
使い方
執筆作業の「品質チェックリスト」として使う。
- 執筆前: このルールを頭に入れてから書き始める
- 執筆中: AI臭い表現が出てきたら即座に書き直す
- 執筆後:
scripts/ai_smell_lint.pyを実行し、検出→自分で判断→修正→再lint のループを回す
lint の使い方は「機械検出 lint」を参照。
既存文章の本格的なリライト(AI臭スコア採点・4フェーズ変換・レポート出力)が目的なら、
このスキルではなく ai-smell-remover スキルを使う。writing-guide は「書きながら守るルール」、
ai-smell-remover は「書き上がったものを生き返らせる手術」という分担。
大原則 — AI臭は語彙よりリズムに出る
AI臭には2つの層がある。語彙の層だけ直しても、リズムの層が残っていれば読者にはバレる。
- 語彙・構文の層: 「〜することができます」やダッシュ多用など、表現単位のパターン。置換で直せる
- リズムの層: 文長が均質、段落がきっかり同じ文数、体言止めがゼロ、 「〜ではなく」の対比構文が反復する。こちらは文章全体を見ないと直せず、AI臭の本体はむしろこっち
実測データ(7つのLLM・406本のコーパス分析)では、AIの文章は平均±小さな分散で文長が並び、 人間の文章は短文と長文が大きく揺れる。この「揺れのなさ」が無意識レベルで読者に伝わる。
1. AI臭い表現の禁止リスト(語彙・構文の層)
頻出パターンの要約。完全な表(なぜダメか・代替表現つき)は references/forbidden-patterns.md を執筆開始前に必ず読む。
- 太字(
**...**)の多用。本当に強調が必要な箇所だけに絞り、基本はベタ書き - ダッシュ(—、──、―)での区切り。タイトル・本文・blockquote すべてで使わない。読点か文分割で代替
- 「項目名: 説明」のセット形式の箇条書き連発。本文ベタ書きか見出しで構造化
- タイトル・見出しでの「XX:YY」コロン構造。カギカッコや読点で繋ぐか、シンプルに削る
- 見出し・スライドタイトルの「です・ます」調。言い切り・体言止めにする
- 「!」の多用、「〜することができます」、「〜を活用する」の乱用、「〜についてご紹介します」で始める定型
- 接続詞の連打(「さらに」「加えて」「また」「一方で」が毎段落)
- 具体的な行為を抽象動詞に言い換える(「6つのデプロイ先を回ります」)。「紹介します」と素直に言う
構成レベルでは、短い文章へのアジェンダ自動挿入、内容を繰り返すだけの「まとめ」、 均等に網羅的なリスト、「以下の通りです」→箇条書きの毎回使用、 結論先出し+箇条書き展開の定型構造を避ける。
2. リズムの層 — 語彙を直してもバレる理由
詳細は references/rhythm-rules.md を読む。要点は5つ。
文長に揺れをつくる(burstiness)
AIは平均的な長さの文を淡々と並べる。人間は短い文でズバッと言い切った直後に、 補足や具体例を織り込んだ長い文を続ける、という呼吸がある。 書き上げたら文の長さの分布を見て、均質なら短文を挟むか2文を結合して揺らす。
段落の文数を揃えない
「どの段落もきっかり4文」はAIの癖。言いたいことの重さに応じて、 1文だけの段落があってもいいし、6文続く段落があってもいい。
体言止めをゼロにしない
これは直感に反するので注意する。「体言止めの多用がAI臭」という常識は実測では逆で、 人間の書き手の約60%が体言止めを使うのに対し、AIはほぼ0%。 体言止めが1つもない文章こそAI臭い。ただし連続・均一な体言止め (毎スライドの締めが全部名詞止め等)は「標語の貼り紙」化するのでこれも避ける。 数回、効く場所にだけ置くのが人間のリズム。
「〜ではなく」の対比構文を減らす
「AではなくB」という否定→肯定の対比はAIが多用する論理構造。 1記事に数回なら問題ないが、反復すると説教くさくなる。素直に「Bだ」と言えないか考える。
翻訳調を避ける
「〜することが可能です」「〜という点において」など、英語の構文を透かし見せる品詞の並びは 日本語としての流暢さを壊す。声に出して読み、口語で言い直せるか確かめる。
過剰矯正しない
「最後に」「まさに」「また」は実測では人間の方がよく使う日常語。 「AIっぽい単語だから」と機械的に狩ると、かえって不自然になる。 禁止リストは「疑いの提示」であって絶対規則ではない。文脈で判断する。
3. 人間味を出すテクニック
AI臭さを消す最大のコツは「その人にしか書けない要素」を入れること。
個人の経験・考察を入れる
- 「実際に触ってみた」姿勢を貫く。評論ではなく、自分の手で動かしてから書く
- うまくいかなかった点も正直に書く。失敗談は最高の人間味
- 「個人的に注目しているのは〜」「これは正直微妙で〜」と主観を恐れない
- なぜこれを書こうと思ったか、きっかけや背景を添える
- 著者の意思と異なる内容を勝手に生成しない。壁打ち・すり合わせを経てから書く。 実体験が必要な箇所は創作せず「ここに体験談を1行入れると効く」と提案に留める
比喩と噛み砕き
- 専門用語は初出時に日本語補足をカッコ書きで添える。例: Function Calling(関数呼び出し)
- 「すごく雑に言うと」方式で厳密な定義をかみ砕く
- 比喩は身近で大胆に。LLMを「ドラえもん」、コンテナを「使い捨ての仮想PC」
- 抽象→具体→比喩の3段階で説明すると伝わりやすい
読者に寄り添う
- 安心フレーズを入れる。「他はデフォルトのまま」「ここだけ押さえればOK」
- 読者がハマりそうなポイントを先回りして説明する
- 前提知識を仮定しすぎない。初心者がついてこられるか常に意識する
4. 情報密度のコントロール
箇条書きのルール
- 3〜4項目が上限。それ以上は分割するか、本文で説明する
- 階層は1段まで。深くても2階層。3段以上のネストは読者が迷子になる
- 各項目は1〜2文。長い項目は本文に戻す
1トピック1ブロック
スライドなら「1スライド1メッセージ」、ブログなら「1段落1トピック」、書籍なら「1節1テーマ」。 詰め込みすぎず、段階的に理解を積み上げる(ビルドアップ型)。
5. 図版の作成ルール
- 図を本文やスライドへ挿入するとき、安易に Mermaid 記法を使わない
- 見栄えや情報設計が重要な図は、原則として SVG 画像を作成して挿入する。 配置、余白、文字サイズ、配色を媒体に合わせて調整する
- Mermaid は、単純なフローや構造確認など、編集のしやすさを図の品質より優先する場合に限って使う
- SVG は挿入後の表示まで確認し、文字切れ、重なり、縮小時の読みにくさを直す
6. 表記ルール
コード表記
- インラインコード(`)の前後に半角スペースを入れる
- コードブロックには必ず言語を指定する(python, sh 等)
- コードはそのままコピペ可能な状態で掲載する
主語と動作主
- 曖昧な動作主は明示する。NG「設定される」→ OK「ユーザーが設定する」「システムが自動設定する」
- 受動態より能動態を優先する
機械検出 lint
機械的に検出できるパターンは目視に頼らずスクリプトで洗い出す。
python3 scripts/ai_smell_lint.py 対象ファイル.md
語彙層(ダッシュ、冗長表現、太字密度、コロン見出し等)とリズム層 (文長の均質さ、段落文数の均質さ、体言止め率、「ではなく」反復、接続詞連打)の両方を検査し、 行番号つきで報告する。
lint 結果の扱い方が重要で、これはエラーではなく疑いの提示。 機械的に全部「修正」すると、AIは指摘を受けて「別の方向に整えてしまう」ため、 かえって新しいAI臭が生まれる(Goodhart の法則)。正しいループはこう回す。
- lint で疑い箇所を列挙する
- 一つずつ「これは本当に不自然か」を文脈で判断する。意図的な表現なら残す
- 直すと決めた箇所だけ修正する
- 再 lint して、修正が新しいパターン(例: 体言止めの入れすぎ)を生んでいないか確認する
参照リソース
- references/forbidden-patterns.md — 禁止パターン完全版(なぜダメか・代替表現つき)
- references/rhythm-rules.md — リズム層の詳細ルールと実測データの背景
scripts/ai_smell_lint.py— 機械検出 lint スクリプト
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概要と使いどころ
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