DDDの集約(Aggregate)設計ルールに基づくコードレビュー・設計支援・リファクタリングを行う。 Evans Rules、Vernon's 4 Rules、Design by Contractに基づき、集約の境界定義、不変条件の検証、 不変(Immutable)設計、ID参照、結果整合性、ドメインイベント連携を包括的にガイドする。 以下のいずれかに該当する場合は必ずこのスキルを使用すること: - 集約(Aggregate)の新規設計・実装・リファクタリング(どの言語でも) - 既存の集約やエンティティクラスのDDD観点でのコードレビュー - 集約の境界決定(「AとBは同じ集約にすべきか?」「この集約は大きすぎるか?」) - 集約内の不変条件・整合性境界の設計 - 集約間の連携方式の判断(ドメインイベント、結果整合性、Sagaパターン) - 可変(Mutable)な集約コードを不変(Immutable)設計にリファクタリングする - publicフィールド、直接参照、push/appendなどカプセル化違反の検出・修正 キーワード例:集約、Aggregate、aggregate boundary、集約ルート、AggregateRoot、 エンティティ設計、DDD実装、Vernon Rules、Evans Rules、集約の分割、真の不変条件
domain-model-first
ドメインモデル中心の開発手順ガイド。テストファーストでドメインモデルを設計・実装し、 インメモリリポジトリ→ユースケース→インフラの順で開発を進める手法を解説。トリガー:「ドメインモデルから始めたい」「TDDでDDD」「インメモリリポジトリの作り方」 「ユースケースのテスト方法」「DDD開発の進め方」等の開発プロセス関連リクエストで起動。
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ドメインモデル中心の開発手順
このガイドは特定のプログラミング言語に依存せず、どの言語でも適用可能な原則を説明しています。コード例はTypeScriptで示していますが、概念は他の言語にも応用できます。
テストファーストのドメインモデル設計・実装
目的
外部依存に左右されない純粋なドメインロジックを実装する。
具体的な手順
- ドメインモデルの振る舞いをテストとして定義
- モデルが持つべき機能と制約を明確にする
- エッジケースも含めて考慮する
- テストを満たすドメインモデルの実装
- テストが示す仕様に従って実装
- 値オブジェクト、エンティティ、集約の設計原則に従う
- リファクタリングによる設計の洗練
- コードの重複排除
- 責務の明確化と分離
- 命名の改善
メリット
- 仕様の明確化と要件の理解促進
- 設計品質の向上(責務分離・凝集度向上)
- リファクタリングの安全性確保
- エッジケースの早期発見
- ドキュメントとしての価値
テスト例
// Taskのテスト例
describe("Task", () => {
it("タスクが完了しているかどうかを確認できる", () => {
const taskId = TaskId.of("task-1");
const title = TaskTitle.of("テストタスク");
const task = Task.of({
id: taskId,
title: title,
completed: false,
createdAt: new Date("2023-03-01T10:00:00")
});
expect(task.isCompleted()).toBe(false);
const completedTask = task.markAsCompleted();
expect(completedTask.isCompleted()).toBe(true);
});
it("期限日が未来の日付であることを検証できる", () => {
const pastDate = new Date();
pastDate.setDate(pastDate.getDate() - 1); // 昨日の日付
const result = Task.validateDueDate(pastDate);
expect(result.isFailure()).toBe(true);
expect(result.error.message).toContain("期限は未来の日付である必要があります");
});
});
インメモリリポジトリの実装
目的
- データベースに依存せず、ドメインモデルとユースケースのテスト実行を可能にする
具体的な手順
- リポジトリインタフェースの定義
- ドメインモデルで必要な操作を定義
- インメモリ実装の作成
- メモリ上のコレクションを使用
- 実際のデータベースの振る舞いをシミュレート
ユースケース開発
目的
- アプリケーション層のロジックをドメインモデルとリポジトリを使って実装
具体的な手順
- ユースケースのテストを定義
- 実行条件と期待結果を明確に
- 成功ケースと失敗ケースの両方をカバー
- テストを満たすユースケースを実装
- 適切なドメインモデルとリポジトリの利用
- ビジネスルールの適用
- リファクタリング
- 責務の分離と明確化
テスト例
describe("CompleteTaskUseCase", () => {
let taskRepository: TaskRepositoryInMemory;
let completeTaskUseCase: CompleteTaskUseCase;
beforeEach(() => {
taskRepository = new TaskRepositoryInMemory();
const task1 = Task.of({
id: TaskId.of("task-1"),
title: TaskTitle.of("未完了タスク"),
completed: false,
createdAt: new Date("2023-03-01T10:00:00"),
});
const task2 = Task.of({
id: TaskId.of("task-2"),
title: TaskTitle.of("既に完了しているタスク"),
completed: true,
createdAt: new Date("2023-03-01T13:00:00"),
});
taskRepository.save(task1);
taskRepository.save(task2);
completeTaskUseCase = new CompleteTaskUseCase(taskRepository);
});
it("タスクを完了できる", async () => {
const result = await completeTaskUseCase.execute({
taskId: "task-1",
});
expect(result.isSuccess()).toBe(true);
const updatedTask = await taskRepository.findById(TaskId.of("task-1"));
expect(updatedTask.isSuccess()).toBe(true);
expect(updatedTask.value.isCompleted()).toBe(true);
});
it("存在しないタスクを処理できる", async () => {
const result = await completeTaskUseCase.execute({
taskId: "non-existent",
});
expect(result.isFailure()).toBe(true);
expect(result.error.message).toContain("タスクが見つかりません");
});
});
インタフェースアダプタとインフラの実装
目的
- ドメインモデルとユースケースを実際のインフラと接続する
具体的な手順
-
永続化リポジトリの実装
- 実際のデータベースへの接続
- リポジトリインタフェースの実装
-
コントローラの実装
- 入力の検証とユースケースへの橋渡し
-
プレゼンテーション層の実装
- ユースケース結果の表示形式への変換
統合テストと結合テスト
目的
- システム全体の動作を検証する
具体的な手順
-
統合テストの作成
- 実際のインフラを使用したテスト
- エンドツーエンドの動作検証
-
結合テストの実行
- コンポーネント間の連携を検証
この開発手順に従わないリスク
ドメインモデルを中心とする設計・実装で、本ナレッジが示す順序(ドメインモデル→インメモリリポジトリ→ユースケース→インフラ)に従わない場合、以下のような重大なリスクが発生します:
-
ドメインモデルの設計歪曲
- インフラや UI の制約によってドメインモデルの設計が不適切な影響を受ける
- データベーススキーマから影響を受けたエンティティ設計になる
- O/Rマッパフレームワークの制約に合わせてドメインモデルを妥協する
-
技術的関心事の漏洩
- 永続化やトランザクション管理などの技術的関心事がドメインロジックに混入する
- ドメインモデルがフレームワーク依存になり、純粋なビジネスロジックから逸脱する
-
テスト困難性の増大
- 外部依存を多く含むモデルはテストが複雑になり、カバレッジが低下する
- テスト実行速度の低下によりフィードバックサイクルが遅くなる
-
変更容易性の低下
- 外部レイヤーとの依存関係が複雑になり、変更の影響範囲が広がる
- ドメインモデルの変更がインフラの変更を強制する状況が発生する
-
概念の一貫性喪失
- ドメインエキスパートの言語(ユビキタス言語)ではなく技術用語がモデルに混入する
- ビジネスルールの表現が技術的制約によって不明瞭になる
まとめ:この開発アプローチの利点
-
ドメインモデルの設計が歪まない
- インフラ制約に引きずられない純粋なドメイン設計
- ビジネスルールと技術的関心事の明確な分離
-
バグの早期発見と修正が容易
- テストが仕様を明確にし、変更の影響を素早く検出
- 単体レベルでのテストカバレッジが高まる
-
要件変更に柔軟に対応
- 堅牢なテスト基盤があることで安全なリファクタリングが可能
- ドメインロジックの変更がインフラに依存しない
-
ドキュメントとしての価値
- テストがドメインルールや振る舞いを文書化
- ユビキタス言語の一貫した使用が促進される
関連スキル(併読推奨)
このスキルを使用する際は、以下のスキルも併せて参照すること:
domain-building-blocks: TDD対象となるビルディングブロック(値オブジェクト、エンティティ等)の設計aggregate-design: 集約の設計ルールと境界の決定repository-design: インメモリリポジトリを含むリポジトリの設計パターン
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同じリポジトリのスキル
概要と使いどころ
集約とトランザクション境界の関係を明確化し、複数集約を単一トランザクションに含めるアンチパターンを 検出・是正する。集約は強い整合性境界であり、ユースケースで複数集約を更新する場合は結果整合性を 使うべきという原則を適用する。コードレビュー、ユースケース設計、リファクタリング時に トランザクション境界の問題を検出する場合に使用。 対象言語: 言語非依存(Java, Kotlin, Scala, TypeScript, Go, Rust, Python等すべて)。 トリガー:「複数集約を同じトランザクションで更新している」「ユースケースに@Transactionalがある」 「集約間の整合性をどう取るか」「Sagaパターンを使うべきか」「トランザクション境界の設計」 「1トランザクション1集約」「結果整合性の実装」「集約をまたぐトランザクション」 といったトランザクション境界関連リクエストで起動。
後方互換性がゴミコードを量産する構造を検出し、互換性を「契約と撤去計画」として管理する ガバナンスを支援するスキル。公開API境界の明確化、非推奨化サイクル(deprecation cycle)の 制度化、互換層の局所化(Adapter/Strangler Fig)、契約テスト(CDC)による互換性検証、 AI生成コードの互換性ゲート設計を含む。コードレビュー、API設計、リファクタリング、 レガシー移行時に互換性起因の技術的負債を防ぐために使用。 対象言語: 言語非依存(Java, TypeScript, Go, Python, Rust等すべて)。 トリガー:「後方互換性を保ちたい」「非推奨APIをどうする」「互換層が増えてきた」 「レガシー移行の戦略」「API設計レビュー」「互換性のためのコードが多い」 「deprecation policyを作りたい」「破壊的変更の管理」といった互換性管理関連リクエストで起動。
getterの濫用を防ぐための命名規約スキル。ドメインモデルでgetterが必要な場合(永続化、JSON変換など)に `breachEncapsulationOf` プレフィックスを付与することで、カプセル化を破っていることを明示する。 これにより、Tell Don't Ask原則の違反を未然に防ぎ、getterの意図しない使用を抑制する。 コードレビュー、新規実装、リファクタリング時にgetter設計が必要な場合に使用。 対象言語: Java, Kotlin, Scala, TypeScript, Python, Go, Rust。 トリガー:「getterの命名規約」「カプセル化を破るgetter」「永続化用のgetter」 「breachEncapsulation」「getterを作りたいが濫用を防ぎたい」といったgetter命名関連リクエストで起動。
クリーンアーキテクチャを採用しているプロジェクト向けの設計・レビュー支援。4層構造(ドメイン層、 ユースケース層、インターフェースアダプタ層、インフラストラクチャ層)に基づく。特にインフラ層は 横断的関心事(ロギング、設定管理)のみ、永続化やRPCはインターフェースアダプタ層に配置すべき という原則を適用する。トリガー:「クリーンアーキテクチャで」「クリーンアーキテクチャに従って」 「クリーンアーキテクチャのレビュー」など、クリーンアーキテクチャを明示的に指定した場合のみ起動。 一般的な「設計レビュー」「アーキテクチャ相談」では起動しない。
CQRS/ESが集約の境界定義とモデリングに与える影響を解説する。CQRSを導入すると集約は コマンド実行に必要な最小限の状態のみ保持すればよくなり、読み取り責務はリードモデルに 委譲できる。大きすぎる集約の軽量化、集約境界の再定義、イベントによる状態管理を支援する。 集約設計、CQRS導入時のモデリング見直し、パフォーマンス問題の解決時に使用。 対象言語: 言語非依存。 トリガー:「CQRSで集約が変わる」「集約が大きすぎる」「集約にメッセージ1000件」 「集約の更新が重い」「CQRS導入で集約を見直す」「集約を軽量化したい」 「集約にクエリ用データが混ざっている」「集約の境界を再定義」 といったCQRS/モデリング関連リクエストで起動。