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intent-based-dedup

字面の同一性ではなく意図(目的)の同一性に基づいてコードの共通化を判断するスキル。DRY原則の誤適用(字面が同じだが意図が異なるコードの共通化)を検出し、正しい共通化判定を 支援する。コードレビュー、リファクタリング、新規実装時に重複コードの扱いを判断する場合に使用。

対象言語: 言語非依存(Rust, Java, TypeScript, Go, Python, Kotlin, Scala等すべて)。

トリガー:「重複コードを共通化したい」「DRYに従いたい」「似たコードがある」 「この2つの関数をまとめたい」「コードの重複を減らしたい」「共通化すべきか」 「リファクタリングで共通関数にしたい」といった重複コード・共通化関連リクエストで起動。

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含まれるファイル(1)

  • SKILL.md7.6 KB

SKILL.md(原文)

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意図ベースの共通化判定

字面が同じかどうかより、意図(目的)が同じかどうかで共通化する。

核心原則

「字面が同じなら共通化」という単純思考は危険。意図・目的の一致を最優先に判断する。

コード表現が同一でも、ビジネスロジック上の目的が異なれば共通化してはならない。 逆に、表現が異なっていても目的が同じなら統一すべきである。

判断マトリックス

字面意図判定アクション
同じ同じ共通化 ◎DRY原則を適用し共通関数に抽出
異なる同じ統一 ◎どちらかの実装に統一
同じ異なる共通化 ✗絶対に共通化禁止(最重要)
異なる異なる共通化 ✗検討不要

判断フロー

重複コードを発見した
    ↓
2つのコードの「目的」は同じか?
    ├─ YES → 字面は同じか?
    │         ├─ YES → 共通化する(標準的DRY)
    │         └─ NO → 実装方式を統一する
    └─ NO → 字面は同じか?
              ├─ YES → ⚠ 共通化禁止(最も危険なケース)
              └─ NO → 何もしない

アンチパターン検出

以下のパターンを見つけたらDRY誤適用の兆候:

❌ 異なるドメイン概念に同じユーティリティ関数を使い回す
❌ "たまたま同じ計算式" を共通関数に抽出
❌ 共通化した関数に if (type == A) / else if (type == B) の分岐が増える
❌ 共通関数名が汎用的すぎる(calculate, process, transform等)
❌ 一方の仕様変更時に「もう一方も壊れないか」を心配する
❌ 共通関数のパラメータが増殖し続ける

4パターンの詳細

1. 字面が同じ × 意図が同じ → 共通化する

DRY原則が正しく適用されるケース。

// ❌ 同じ目的の処理が2箇所に重複
fn report_even_squares(numbers: &[i32]) -> Vec<i32> {
    numbers.iter()
        .filter(|&&x| x % 2 == 0)
        .map(|&x| x * x)
        .collect()
}

fn display_even_squares(numbers: &[i32]) -> Vec<i32> {
    numbers.iter()
        .filter(|&&x| x % 2 == 0)
        .map(|&x| x * x)
        .collect()
}

// ✅ 共通化: 同じ目的なので1つにまとめる
fn even_squares(numbers: &[i32]) -> Vec<i32> {
    numbers.iter()
        .filter(|&&x| x % 2 == 0)
        .map(|&x| x * x)
        .collect()
}

2. 字面が異なる × 意図が同じ → 統一する

同じ目的だが異なる実装スタイルで書かれているケース。

// パターンA: 関数型アプローチ
fn total_a(values: &[i32]) -> i32 {
    values.iter().fold(0, |acc, &x| acc + x)
}

// パターンB: 命令型アプローチ
fn total_b(values: &[i32]) -> i32 {
    let mut sum = 0;
    for &v in values { sum += v; }
    sum
}

// ✅ どちらか一方に統一(チーム規約に従う)
fn total(values: &[i32]) -> i32 {
    values.iter().sum()
}

3. 字面が同じ × 意図が異なる → 共通化禁止(最重要)

最も危険なケース。 形式上同じコードでも、ビジネス上の目的が異なる。

// ケース1: 攻撃力計算(地形倍率を適用)
fn adjusted_attack_points(weapon_points: &[i32]) -> Vec<i32> {
    weapon_points.iter()
        .map(|&x| x * 2)
        .filter(|&x| x % 2 == 0)
        .map(|x| x * x)
        .collect()
}

// ケース2: 武器加工費用計算
fn weighted_crafting_costs(amounts: &[i32]) -> Vec<i32> {
    amounts.iter()
        .map(|&x| x * 2)
        .filter(|&x| x % 2 == 0)
        .map(|x| x * x)
        .collect()
}

字面は同じだが共通化してはならない。 理由:

  • 攻撃力の仕様変更(地形倍率が3倍に変わる等)が費用計算を壊す
  • 費用計算の変更(税率適用等)が攻撃力計算を壊す
  • 変更理由が異なる = 共通化すると結合度が不正に上がる
// ❌ 危険な共通化
fn apply_formula(values: &[i32]) -> Vec<i32> { /* ... */ }

let attack = apply_formula(&weapon_points);  // 攻撃力?
let cost = apply_formula(&amounts);          // 費用?
// → 一方を変更すると他方が壊れる

4. 字面が異なる × 意図が異なる → 何もしない

検討不要。それぞれ独立したコードとして維持する。

「意図の同一性」の判定基準

目的が同じかどうかを見極めるための質問:

  1. 変更理由テスト: 一方の仕様が変わったとき、もう一方も同じ理由で変わるか?

    • YES → 意図が同じ(共通化可)
    • NO → 意図が異なる(共通化不可)
  2. 命名テスト: 共通化した関数に、両方の文脈で意味の通る名前を付けられるか?

    • YES → 意図が同じ
    • NO(汎用的な名前しか付けられない)→ 意図が異なる
  3. ドメインテスト: 2つのコードは同じドメイン概念を表しているか?

    • YES → 意図が同じ
    • NO → 意図が異なる

適用指針

推奨

  • 「似たコードがある」と報告されたコードレビュー
  • リファクタリングで共通関数を抽出しようとしている場面
  • ユーティリティ関数が複数のドメイン概念に使い回されている場合
  • 共通化した関数のパラメータが増殖し始めた場合

過剰適用を避ける

  • 明らかに同一目的のボイラープレート(設定初期化、ログ出力等)
  • フレームワーク/ライブラリ提供のユーティリティ
  • 数学的に同一の演算(三角関数等、目的に依存しない純粋な計算)

レビュー観点

コードレビュー時の確認ポイント:

  1. 意図の確認: 共通化対象の2つのコードは同じ「目的」を持つか
  2. 変更理由の分離: 一方の仕様変更が他方に波及しないか
  3. 命名の自然さ: 共通化した名前は両方の文脈で意味が通るか
  4. パラメータ増殖: 共通関数に条件分岐やフラグが増えていないか
  5. ドメイン境界: 異なるドメイン概念を1つの関数に混ぜていないか

関連スキル(併読推奨)

このスキルを使用する際は、以下のスキルも併せて参照すること:

  • domain-building-blocks: 異なるドメインの同形コードを共通化しない判断
  • first-class-collection: 同じ構造のコレクションでも意図が異なれば別型とする判断
  • package-design: 同じコードでも変更理由が異なればパッケージを分ける判断

レビュー

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概要と使いどころ

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